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百舌鳥・古市古墳と佐渡金山、世界文化遺産候補へ

文化審議会の世界文化遺産特別委員会は14日
仁徳陵古墳などからなる「百舌鳥(もず)・古市古墳群」(大阪府)と
佐渡金山などの「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」(新潟県)を
世界文化遺産国内候補の「暫定リスト」に追加することを了承した
 
政府の関係省庁連絡会議などでの正式決定を経て
12番目、13番目の世界文化遺産の国内候補地となる見通し
 
仁徳陵古墳などは4世紀後半から6世紀前半に築かれた87基の古墳群
「佐渡」は、400年以上にわたって独自の鉱山技術・経営システムを築き上げた鉱山遺跡
 
2008年9月の検討の際、「百舌鳥」は宮内庁による陵墓の保存管理体制の確認が必要として
「佐渡」は、同じ鉱山遺跡の「石見銀山遺跡」(島根県)への統合を検討すべきだとして
それぞれ暫定リスト入りが見送られていた
「佐渡」は石見銀山と統合せず、単独での世界遺産登録を目指す

2010年06月15日 03時35分 提供元:読売新聞


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種牛6頭避難の西都市でも感染疑い牛

宮崎県で発生した家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」問題で
宮崎牛ブランドを支える種牛6頭が避難している西都(さいと)市内でも
感染の疑いのある牛が見つかったことが20日分かった
 
感染が確認されれば、同市での発生は初めて
 
同市によると、口蹄疫特有の症状が出た牛が見つかったため
検体を動物衛生研究所に送ったところ、20日に県から「感染が疑われる」と連絡が入ったという
 
県では、種牛55頭を一括して飼育していた高鍋町が発生場所から半径10キロ圏内の「移動制限区域」に入ったため
13日西都市に6頭を避難させた
残りの49頭は殺処分された
 
今回、症状が出た牛が見つかった西都市の農場は
6頭の避難畜舎から10キロ以上離れているとみられ
感染が確認されても、ただちに殺処分の対象になるわけではないという

2010年05月21日 03時01分 提供元:読売新聞

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始祖鳥は飛ぶのが苦手、羽毛の「芯」強度不足

鳥の祖先とされる始祖鳥の羽毛は飛ぶのに適さず
滑空するのがせいぜいだったとの研究結果を英国などの研究者がまとめ
14日付の米科学誌サイエンスで発表する
 
始祖鳥がどの程度飛べたのかについては議論が分かれていた
英マンチェスター大などの研究チームは
1億4500万年前(ジュラ紀後期)の始祖鳥や
1億2000万年前(白亜紀前期)の孔子(こうし)鳥の化石で、羽毛の芯にあたる「羽軸」を計測
羽ばたいた時、折れ曲がらないよう支えるには、始祖鳥、孔子鳥ともに羽軸の強度が不足すると判断した
 
現代の鳥では太い羽軸が羽毛の真ん中を貫き、かつ体を軽くするため羽軸は中空になっている
始祖鳥の場合は羽軸が細く、中空でなかったとしても、かろうじて滑空に耐えられる程度の強さしかなかった
翼にかかる力を計算すると、羽ばたいて飛ぶのは無理だった
 
研究チームは「鳥がはばたく能力を獲得したのは進化のもっと後の段階だろう」としている

2010年05月14日 09時45分 提供元:読売新聞
タグ: 科学

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スナメリ赤ちゃん長崎で保護、人工保育に挑戦

水産資源保護法で保護動物に指定されているスナメリの赤ちゃんが
長崎県佐世保市の西海国立公園九十九島水族館(海きらら)で保護・飼育されている

スナメリの赤ちゃんの保護は極めてまれで
親と離れた赤ちゃんの生存は不可能とされるが、飼育を始めて20日で11日が経過
同水族館は「生態解明と保全の手がかりをつかむためにも飼育を成功させたい」と
試行錯誤を繰り返しながら人工保育に挑んでいる
 
スナメリは世界最小のクジラ
保護された赤ちゃんは雌で、体長約65センチ、体重約6キロ
10日に大村湾の西海橋付近の海にいたのを近くの漁師が発見し、同水族館が引き取った
生後間もない頃に母親とはぐれたとみられ、尾びれが曲がっており、うまく泳げないという
 
職員が付きっきりで1〜2時間おきにミルクを与えている
吸う力が弱いため、小動物用のカテーテルを胃まで入れて飲ませているという
しかし、体重は保護時から約2キロ減った
生態の詳細が不明で、ミルクの脂肪分の配分などがわからず
イルカの飼育例を参考に食事を考えている状態だ
担当飼育員の駒場昌幸さん(41)は「便の状態や血液データなどで何が成長に良いのか調べながら育てており不安もあるが、できれば大きく成長させて大村湾に戻したい」と話していた

2010年04月21日 15時24分 提供元:読売新聞


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「穏やか」が秘訣…長寿日本一の木曽馬

北九州市立総合農事センター(小倉南区横代東町)の放牧場で飼育されている木曽馬の雌
「幸春(さちはる)号」が、今月4日に30歳になった
 
人間の年齢で言えば100歳を超える長寿。飼育員ら関係者は「もっともっと長生きを」と喜んでいる
 
センターによると、木曽馬は古来
長野県木曽地方を中心に農耕馬として飼われてきた日本在来種で、中型で胴が長いのが特徴
一時は絶滅の危機にさらされたが、1970年代頃から人工繁殖が進められ
現在は全国で約150頭に増えている
九州で飼育しているのはセンターだけという
 
幸春号は1歳だった81年、岐阜市畜産センターから移譲された
穏やかな性格で、来場者からは「さっちゃん」の愛称で親しまれてきた
90、97年に出産し、2007年には「長寿日本一の木曽馬」として長野県の市民団体・木曽馬保存会から表彰を受け、08年には孫も生まれた
体高1メートル37
高齢になっても体力はほとんど衰えておらず、日光浴が好きという
 
センターの飼育員、下部英明さん(34)は「穏やかに過ごしてきたのが長生きの秘訣(ひけつ)では。今後も元気に暮らしていけるよう大切に世話していきたい」と話している
放牧場などの施設は自由に見学できる

2010年04月11日 11時58分 提供元:読売新聞


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古墳時代、牧場に大型番犬いた?…大阪で骨出土

古墳時代に馬を飼育した「河内の牧(まき)」があったとされる大阪府四條畷市の蔀屋(しとみや)北遺跡で
5世紀中頃の「渡来犬」とみられる犬の骨が、府教委の調査で出土した
 
体高は推定52センチで現在の土佐犬(四国犬)ほどの大きさ
弥生時代(紀元前4世紀〜後3世紀)の犬よりも一回り大きく
国内で出土した古墳時代(3〜7世紀)以前の犬では最大という
府教委は「牧場の番犬として、朝鮮半島・百済から持ち込んだ大型の犬を飼育していたのではないか」とみている
 
下あごの骨(残存の長さ13・4センチ、高さ3センチ)
肩甲骨の一部(長さ9センチ、幅3センチ)
腰椎(ようつい)(長さ4センチ、幅3・5センチ)の3点あり、犬1〜3頭分とみられる

2010年04月01日 17時42分 提供元:読売新聞
タグ:古墳 大阪 遺跡

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「幻の城」敦賀城遺構、発掘調査で初めて確認

福井県敦賀市教委は19日、同市結城町の市立敦賀西小学校校庭で
敦賀城の一部とみられる16世紀末の建物跡を発掘したと発表した
 
敦賀城は、関ヶ原の戦い(1600年)の奮戦ぶりで知られる戦国武将大谷吉継の居城だったが
江戸幕府の一国一城令により、築城から約30年で姿を消した“幻の城”
古地図などから同校周辺にあったことはわかっていたが、発掘調査で遺構が確認されるのは初めてという
 
調査は、新校舎建設に先立って昨年11月から行われており
これまでに明治時代の裁判所や江戸時代の奉行所の跡も見つかっている
敦賀城のものとみられる建物跡は地下約2メートルの地層から出土
柱を置いた礎石が20個以上あったほか、同時代の陶磁器や瓦などが見つかった
 
市教委文化振興課の中野拓郎係長は
「城郭の一部を構成していた建物と考えられる
これまでは伝承しかなかった敦賀城の全容解明につながる貴重な発見だ」と話している
22日午後1時30分から、現地説明会が開かれる

2010年03月20日 10時27分 提供元:読売新聞

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植物が細胞から細胞へ栄養運ぶ仕組みを解明

植物が栄養分を細胞から細胞にリレーしながら運ぶ仕組みを、北海道大学の高野順平助教らが明らかにした
少ない肥料で育てたり、栄養分を豊富に含んだ作物を作ったりするのに役立つと期待される
米科学アカデミー紀要に発表した。
 
植物は、成長に必要な栄養分を、「導管」という細い管を使って運んでいる
導管の届かない根や葉の先端部分では細胞間で直接やりとりしているが、詳しい仕組みは不明だった
 
研究グループは、細胞を隔てる細胞壁に埋め込まれた2種類のたんぱく質に注目した
これらのたんぱく質が、植物の生育に必要なホウ素を吸ったり、排出したりするポンプの役割を果たす
根の部分では、ホウ素を吸うポンプが土の側に偏在し
排出するポンプは反対側にかたまることを突き止めた
こうして土に含まれているホウ素を、リレー式に導管まで運んでいるらしい

研究グループの藤原徹・東京大学准教授は
「鉄、亜鉛などの元素や、糖分、ビタミンなどの栄養分も、同じような仕組みで運んでいると考えられる
ポンプの配置を換えることで、実や葉などに特定の栄養分を豊富に含んだ作物を開発できるかもしれない」
と話している

2010年03月04日 11時06分 提供元:読売新聞
タグ:栄養 植物

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小型恐竜?卵の殻の化石発見

兵庫県立人と自然の博物館(三田市)は18日
国内最大級の草食恐竜「丹波竜」が出土した同県丹波市の白亜紀前期の地層
「篠山層群下部層」(1億4000万〜1億2000万年前)から
割れた卵の殻の化石が密集した状態で見つかったと発表した
 
白亜紀前期の卵の化石は珍しく、殻の特徴などから最大で体長1メートルの小型肉食恐竜の可能性もあり
同博物館は「恐竜であれば、産卵や孵化(ふか)などの生態を知る手がかりになる」としている
 
化石は大きいもので長さ1センチ、幅0・5センチ、厚さ0・3ミリの破片で
十数片が長さ約5センチの石に固まっていた
卵が割れた後、その破片が散乱せずに、そのまま化石になったとみられ
元々の卵自体は長径2〜3センチの長円形と推測されるという
表面のざらつき具合や大きさなどから肉食恐竜「獣脚類」のうち小型の恐竜か鳥類、カメの可能性があるという

2010年02月18日 21時08分 提供元:読売新聞
タグ:恐竜 化石

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初代「しらせ」ウェザーニューズ社に移籍

老朽化のため退役した南極観測船「しらせ」が10日、神奈川県横須賀市の海上自衛隊横須賀基地で
民間の気象情報会社「ウェザーニューズ」に引き渡された
 
「宗谷」「ふじ」に続く3代目の観測船として
1983年から観測隊の活動を支えてきたが,2008年7月に退役
くず鉄相場の暴落で解体処分もままならなかったが、再度の引受先募集で同社に決まった
 
今後は、千葉県船橋市の船橋港に係留され
気象観測や地球環境の情報発信などを行う「SHIRASE」として「第二の人生」を送る

2010年02月10日 11時58分 提供元:読売新聞


タグ:南極 しらせ

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